ささや小さな和講座
津和野も本格的に冬が到来しました。11月半ば頃から朝霧が町をすっぽり覆い、なんとも美しい景色です。先日は初雪が舞い、毎朝霜が降ります。
小さな和講座は店内を暖かくして皆様をお迎えしました。
和講座はアットホームな雰囲気で、ニーズに合わせたお話を
今回は普段着物をお召しにならない方にお集まりいただきました。日頃は個人のお客様とマンツーマンで着物談義に花を咲かせている店主ですが、「もっと沢山の方に聴いて頂けたら嬉しいです」との思いから不定期に開催する予定です。
小さな和講座は、前半はテーマに沿ったお話、後半は質疑応答形式で進めて参ります。アットホームな雰囲気なので、日頃は「今更聴けないです」とか「お買い物しないのにわざわざお店で聞きずらいです」といった方も遠慮なくご参加いただけます。これからお着物を始められる方、日頃からお召しの方にもニーズに合わせてお応えしますので、ご安心ください。
繭のこと・日本の衣裳文化のお話
今回は江戸末期から明治、大正、昭和にかけての日本や津和野の様子を衣裳文化と共にお話しました。また質疑応答にはこのような内容が有りました。
- 着物には欠かせない蚕=絹糸の特徴。どうやって育って、どうやって糸になるの?
- 悉皆とはどんなことができるのですか?
- どんな時にどんな柄を着たらいいのでようか?
- 着物を沢山持たずとも雰囲気を変える方法はありますか?(例えば、男羽織も小物(羽織紐)一つ変えるイメージがこんなに違うことを実演でお見せしました)
- 歴史は話をもっと聞きたい
などなど沢山の知りたいが有りすぎて、お時間が足りませんでしたね。ですが、今回は蚕・繭・絹糸についてはたっぷりとお話ができ、絹とは?をより知って頂くことができました。
糸と針のワークショップ
次に糸や針を使って皆でお手玉を作ってみました。日頃お世話になっている仕立て職人さんに教わって、皆さん久しぶりの針仕事のようでした。小さな生地をチクチク縫って、小豆を入れて出来上がりです。お喋りしながらも集中しないと上手くいかない作業です。お着物の手縫い仕事の大変さもこうして実感してもらえたようです。
日本の衣裳文化に触れる貴重な体験に
今回集まって下さった皆様から「楽しかったです。貴重な体験でした」というお言葉を頂戴し、家へのお手玉のお土産はお子さんにも喜ばれたそうです。日本に本来あったこと、いつの頃から忘れてしまっている・・・そんな時間を和講座で体験して頂けたらと思います。また楽しいワークショップをご用意します。皆様ありがとうございました。