悉皆とは? 〜大切なきものが甦る〜

「悉皆」という言葉は元来「ことごとく全て」という意味で、きものの世界においては、お手入れからお直し、加工に至るまでの全ての作業を示します。悉皆には、きものを再生させる加工工程として洗い・染め・金箔・刺繍・仕立て等の各専門分野があり、熟練した職人が分業します。

お手入れにおいて、きものの丸洗いや部分汚れ落とし(シミ・カビ)以外は、一旦すべての縫いを解いて反物の状態に戻すことも多く(洗い張りと言います)単なるクリーニングとは異なります。これらの作業を行う際には多くの技術や知識が必要で、仕上がりには各呉服店の個性やセンスが表れます。

ささやの悉皆

ささやでは、お客様が現代の感覚でお召しになられるように大切なきものを再生させることを目指しております。つまり、古いきものだと感じさせないよう、そして時代の景色に合うように加工(配色・刺繍・箔置き)のバランスを考慮し、甦りを提案しております。

特に色は人を美しく見せるための大切な要素となります。きものは同じ色の染料でも生地により染め上がりの色が違ってきますので、職人の経験による見極めを大切にしております。

そして同時に、お客様のご要望に合わせるため、ゆっくりお話を伺いながら悉皆を承っております。

よきモノを、より大切に、より現代的に、そして、末永く

悉皆メニュー例

メニュー 内容 お代金 製作期間
お手入れ 染み抜き / 丸洗い / 洗い張り / 防水加工 など 6,000円より 3週間〜
再生 仕立て直し / 染め加工 / 金箔加工 / 刺繍直し など 30,000円より(*)
3週間〜
(*)汚れや加工の分量により変わります。お問い合わせください

ささやの悉皆の実績

譲られた古いきものの特徴を生かしたまま、地色を変化させたり加工を施すことで、全く新しいイメージにつくり替えることも可能です。

悉皆前悉皆後